セカンドオピニオンの専門医探し:信頼できる医師との出会いが、がんの治療を変える

がんと診断され、セカンドオピニオンの必要性を感じているあなた。しかし、どの先生に相談すればいいのか、迷っていませんか?
特に希少がんの場合、専門医の数は限られ、情報収集も簡単ではありません。この記事では、主治医とのコミュニケーションを踏まえつつ、信頼できるセカンドオピニオンの専門医を見つけるための具体的な方法を解説します。
セカンドオピニオンの専門医とは?
セカンドオピニオンの専門医とは、あなたの診断や治療方針について、客観的な視点から意見を述べてくれる医師のことです。
専門医は、特定の分野に深い知識と経験を持つ医師であり、最新の医療情報や治療法に精通しています。セカンドオピニオンを受けることで、診断の正確性を確認したり、新たな治療選択肢を発見したりできる可能性があります。
主治医とのコミュニケーションを大切に
セカンドオピニオンを受ける前に、まずは主治医に相談することが大切です。
- セカンドオピニオンの意向を伝える: 率直にセカンドオピニオンを受けたい理由を説明し、理解を求めましょう。
- 紹介状の作成を依頼する: セカンドオピニオンを受ける医療機関を紹介してもらい、紹介状の作成を依頼しましょう。紹介状には、あなたの病状やこれまでの治療経過などが記載されており、スムーズな情報共有に役立ちます。
- 検査データや画像データのコピーを準備する: セカンドオピニオンの際に必要となるため、事前に準備しておきましょう。理解のあるあなたの主治医が紹介状と一緒にまとめて用意してくれます。
セカンドオピニオンに関して主治医との関係が気になる方は以下の記事を参考にしてください。
↓
セカンドオピニオンの専門医の探し方
学会やワーキンググループの情報収集
日本には、様々ながんの種類に対応する学会やワーキンググループが存在します。これらの団体は、専門医の情報や最新の治療ガイドラインなどを公開しています。
どの病院の先生なのか、顔写真付きで先生の名前も確認出来る場合がありますので、インターネットで調べましょう。
- 学会のホームページやYouTubeチャンネル: 専門医の紹介や講演動画などを確認できます。
- ワーキンググループの活動報告: 最新の研究成果や治療動向を知ることができます。
- その他: 各がん種を専門とする病院のホームページや、セカンドオピニオン支援サービスなども参考になります。
専門性の高い医療機関の活用
大学病院やがんセンターなど、専門性の高い医療機関では、各分野の専門医が在籍しています。これらの医療機関のホームページやセカンドオピニオン外来の情報を確認し、あなたの病気に詳しい専門医を探しましょう。
希少がんの場合の専門医探し
希少がんの場合、専門医の数が限られているため、情報収集が難しい場合があります。以下の方法を試してみましょう。
- 希少がんセンター: 国立がん研究センター中央病院や各都道府県のがんセンターなどには、希少がんセンターが設置されており、専門医による診療を受けることができます。
国立がん研究センター - 患者会: 同じ病気の患者が集まる患者会では、専門医の情報交換が行われていることがあります。
がん患者団体・支援団体一覧 - インターネット検索: 「希少がん」「セカンドオピニオン」などのキーワードで検索し、情報を収集しましょう。
- 主治医への相談: 主治医に、あなたの病気に詳しい専門医を紹介してもらうのも一つの方法です。
主治医からも情報が得られる場合もありますが、病気には詳しくても、他病院の先生の事や特定の病気の専門医までは詳しくない場合もありますので、
極力、自分で調べましょう。
専門医を選ぶ際のポイント
セカンドオピニオンの専門医を選ぶ際には、以下のポイントを考慮しましょう。
- 専門性: あなたのがんの種類に精通している専門医を選びましょう。
- 実績: 豊富な診療経験を持つ医師を選びましょう。
- コミュニケーション: 丁寧な説明をしてくれる医師を選びましょう。
- アクセス: 通院しやすい場所にある医療機関を選びましょう。治療法以外にも、セカンドオピニオンを受けた先で今後治療する場合も選択として出てきますので、実際に通える範囲なのかどうかも考慮しましょう。
- 費用: セカンドオピニオンの費用を確認し、予算に合った医療機関を選びましょう。
- その他: 臨床試験の実績や、最新の治療法に関する知識も参考にしましょう。
セカンドオピニオンを受ける際の注意点
- 事前に質問事項を整理しておく: 疑問点や不安な点を事前に整理しておき、医師に質問できるように準備しておきましょう。セカンドオピニオンは高額な上、1時間等の決められた時間内でしか話が出来ません。事前に検査結果には目を通してもらえますが、簡単に経緯の説明も出来るようにしておくとスムーズです。
- セカンドオピニオンはあくまでも「意見」: セカンドオピニオンは、あくまでも医師の意見であり、最終的な治療方針の決定は患者自身が行うことを忘れないでください。
- セカンドオピニオンの結果を主治医に伝える: セカンドオピニオンの結果を主治医に伝え、今後の治療方針について一緒に考えていきましょう。
まとめ
セカンドオピニオンは、がん治療において重要な選択肢の一つです。信頼できる専門医を見つけ、納得のいく治療法を選択するためには、情報収集と主治医とのコミュニケーションが欠かせません。
この記事で紹介した情報を参考に、あなたにとって最適なセカンドオピニオンの専門医を見つけてください。