セカンドオピニオンと主治医の関係:誤解と真実、そして円滑なコミュニケーションのために

「セカンドオピニオンを受けたいけど、主治医に言いづらい…」

「セカンドオピニオンを提案したら、主治医の機嫌を損ねてしまった…」

このような悩みを抱えている方は少なくありません。
セカンドオピニオンに対する誤解や、主治医とのコミュニケーションの難しさを感じている方もいるでしょう。

しかし、セカンドオピニオンは決して主治医への不信感を示すものではなく、より良い治療法を選択するための前向きな取り組みです。
実際に、同様の悩みを抱え、主治医に言いづらいという思いもあって、他の先生にも相談しましたが、
最終的には、患者側の意向を汲んで頂き、非常に協力的に主治医が動いてくださいました。

この記事では、セカンドオピニオンに関する誤解を解き、主治医との円滑なコミュニケーションを築くための方法を解説します。

セカンドオピニオンに関する誤解

誤解1:セカンドオピニオンは主治医への不信感の表れ

セカンドオピニオンは、決して主治医への不信感を示すものではありません。むしろ、診断や治療法についてより深く理解し、納得のいく選択をするための前向きな行動です。

誤解2:セカンドオピニオンを受けると主治医に嫌われる

多くの医師は、セカンドオピニオンに対して理解を示しています。患者がより良い治療法を選択するために、他の医師の意見を聞くことは自然なことです。

誤解3:セカンドオピニオンは主治医に内緒で受けるべき

セカンドオピニオンは、主治医に隠れて受ける必要はありません。むしろ、主治医に相談し、紹介状を書いてもらうことで、スムーズにセカンドオピニオンを受けることができます。

非常に大事な事ですが、
・今までの検査結果を含めた紹介状を書いて頂く事。
・主治医から、直接セカンドオピニオンをお願いする先生にコンタクトを取って頂き、主治医の意見も併せてセカンドオピニオンの先生に伝えて頂く事。
・かかりつけの病院から直接予約を取って頂く事で、本当にスムーズになりますので、

素直に主治医に相談しましょう。

主治医がセカンドオピニオンに難色を示す理由

主治医がセカンドオピニオンに難色を示す場合、以下のような理由が考えられます。
難色を示す程ではない場合でも、態度に表す先生も中にはいらっしゃいます。

  • 自分の診断や治療方針に自信を持っている
  • 患者との信頼関係が損なわれることを恐れている
  • セカンドオピニオンの結果、患者が転院してしまうことを心配している
  • セカンドオピニオンの手続きや費用について詳しく知らない

セカンドオピニオンを依頼する際、主治医以外の先生からアドバイスを頂きました。
主治医のプライドを傷つけないようにとの事でした。
そういう事があるのかと半信半疑ではありましたが、
次に、気をつけるべき内容をお伝えします。

主治医にセカンドオピニオンを伝える際のポイント

主治医にセカンドオピニオンを受けたいと伝える際は、以下の点に注意しましょう。
治療方針は、あなた自身のカラダの大事な決定なので、気を遣いながらも遠慮なく伝えていきましょう。

  • タイミングを選ぶ: 治療方針が決定した直後ではなく、治療方針が決まる前に伝える。
  • 感謝の気持ちを伝える: まずは、これまでの治療に対する感謝の気持ちを伝える。
  • 理由を説明する: なぜセカンドオピニオンを受けたいのか、治療方針の正しさを違う角度からも観てもらいたいといった具体的な理由を説明する。
  • 言葉遣いに配慮する: 「先生の診断に不満がある」という言い方ではなく、「他の医師の意見も聞いてみたい」というように、前向きな姿勢で伝える。
  • 紹介状を書いてもらう: セカンドオピニオンを受ける医療機関を紹介してもらい、紹介状を書いてもらう。

セカンドオピニオン後の主治医とのコミュニケーション

セカンドオピニオンの話しをした際、紹介状を書いてもらうタイミングで、主治医の受診予約を取っておき、必ず主治医に結果を報告しましょう。セカンドオピニオンの結果が主治医の意見と異なる場合でも、冷静に話し合い、今後の治療方針について一緒に考えていきましょう。
先生の数だけ当然意見もありますので、自分で判断せずに主治医とも再度相談して決めていきましょう。

セカンドオピニオンは、主治医との信頼関係を深める良い機会にもなります。セカンドオピニオンの結果を共有することで、より良い治療法を選択できるだけでなく、主治医とのコミュニケーションも円滑になるでしょう。

まとめ

セカンドオピニオンは、患者がより良い治療法を選択するための権利です。主治医に遠慮することなく、積極的に活用しましょう。

主治医とのコミュニケーションを大切にし、セカンドオピニオンの結果を共有することで、より良い治療へと繋がるはずです。