健康食品の落とし穴!効果がない?それどころか危険!?賢い選び方と安全な使い方

今回は、以下の方向けの記事となります。

  • 健康食品を日常的に利用している、または利用を検討している人
  • 健康食品の効果や安全性について疑問や不安を抱いている人
  • 健康食品に関するトラブルを経験した、またはトラブルを避けたい人

健康食品の甘い罠:知らないと怖い!あなたの健康を脅かす危険な真実

健康食品は本当に効果があるの?

テレビや雑誌、インターネット上には、健康食品の広告があふれています。「痩せる」「美肌になる」「免疫力が上がる」など、魅力的な謳い文句に惹かれて、ついつい手を出してしまう人も多いのではないでしょうか。

しかし、健康食品は医薬品とは異なり、「病気の治療や予防効果を謳うことはできません」。もし、健康食品が「がんが治る」「糖尿病が改善する」などと表示していたら、それは医薬品医療機器等法(薬機法)違反です。

健康食品で健康被害!?一体何が起きているの?

健康食品は「体に良い」というイメージがありますが、実は健康被害を引き起こすケースも少なくありません。国民生活センターには、健康食品に関する相談が毎年数多く寄せられており、その内容は、

  • 肝機能障害
  • アレルギー反応
  • 消化器系の不調
  • 医薬品との相互作用

など、多岐にわたります。

健康食品の種類と法規制:知っておきたい基礎知識

健康食品と一口に言っても、その種類はさまざまです。大きく分けると、以下の3つに分類されます。

  1. 一般食品:いわゆる「食品」であり、特別な許可や届け出は必要ありません。
  2. 特定保健用食品(トクホ):消費者庁長官が許可した、特定の保健の用途に資する旨を表示できる食品です。
  3. 機能性表示食品:事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示できる食品です。

トクホや機能性表示食品は、一定の審査基準をクリアしたものですが、だからといって必ずしも安全で効果があるとは限りません。

健康食品トラブルの実態:被害者の声から学ぶ教訓

事例1:ダイエットサプリで肝臓を壊したAさんのケース

Aさんは、ダイエット効果を謳うサプリメントを長期間服用していました。しかし、ある日、激しい腹痛と吐き気に襲われ、病院で検査を受けたところ、肝機能障害と診断されました。医師からは、サプリメントの成分が原因である可能性が高いと指摘されました。

Aさんは、「健康のために飲んでいたのに、逆に体を壊してしまうなんて…」と深く後悔しています。

事例2:健康食品でアレルギー反応を起こしたBさんのケース

Bさんは、健康のためにと複数の健康食品を摂取していました。しかし、ある日、全身に発疹が出て、呼吸困難に陥りました。病院で検査を受けた結果、健康食品に含まれる成分にアレルギー反応を起こしていたことが判明しました。

Bさんは、「まさか自分が健康食品でアレルギーになるとは思ってもみなかった」とショックを受けています。

事例3:健康食品と薬の飲み合わせで体調を崩したCさんのケース

Cさんは、高血圧の薬を服用しながら、健康食品も摂取していました。しかし、ある時からめまいやふらつきがひどくなり、病院を受診したところ、健康食品と薬の飲み合わせによって、薬の効果が弱まっていたことがわかりました。

Cさんは、「健康食品と薬の飲み合わせに注意が必要だなんて知らなかった」と反省しています。

もう騙されない!賢い健康食品の選び方:7つのチェックポイント

チェックポイント1:信頼できるメーカーや販売店を選ぶ

医薬品GMP認定工場で製造されている、消費者庁や国民生活センターに相談窓口があるなど、信頼できるメーカーや販売店を選びましょう。

チェックポイント2:成分表示をよく確認する

アレルギーのある成分や、持病がある場合は医師に相談してから摂取しましょう。特に、妊娠中や授乳中の方は、注意が必要です。

チェックポイント3:過剰な期待はしない

健康食品は医薬品ではないため、病気の治療や予防効果は期待できません。「必ず痩せる」「がんが治る」といった誇大広告には注意しましょう。

チェックポイント4:複数の情報源から情報を収集する

インターネットの情報だけでなく、専門家の意見や書籍なども参考にしましょう。消費者庁や国民生活センターのウェブサイトでは、健康食品に関する情報が公開されています。

チェックポイント5:価格だけで判断しない

高額な健康食品だからといって、必ずしも効果や安全性が優れているとは限りません。安価な健康食品でも、質の高いものはあります。

チェックポイント6:口コミや評判を鵜呑みにしない

インターネット上の口コミや評判は、必ずしも客観的な情報とは言えません。ステマややらせの可能性もあるため、注意が必要です。

チェックポイント7:定期購入には注意する

「初回限定割引」「お試し価格」などの言葉に釣られて、安易に定期購入に申し込まないようにしましょう。解約条件や返品条件をよく確認してから購入することが大切です。

健康食品を安全に使うために:知っておきたい注意点

用法・用量を守る

健康食品は、決められた量を守って摂取しましょう。過剰摂取は、健康被害を引き起こす可能性があります。

持病がある場合は医師に相談する

持病がある場合は、必ず医師に相談してから摂取しましょう。健康食品によっては、持病を悪化させる可能性があります。

薬を服用している場合は医師や薬剤師に相談する

健康食品と薬の飲み合わせによっては、薬の効果が弱まったり、副作用が強まったりすることがあります。必ず医師や薬剤師に相談しましょう。

体調に異変を感じたらすぐに摂取を中止する

体調に異変を感じたら、すぐに摂取を中止し、医師に相談しましょう。

まとめ:健康食品との賢い付き合い方

健康食品は、正しく使えば健康維持や増進に役立つ可能性があります。しかし、誤った使い方をすると、健康被害を引き起こすリスクもあります。

今回ご紹介した選び方や使い方のポイントを参考に、賢く健康食品を選び、安全に利用しましょう。

そして、もし健康食品に関するトラブルに遭ってしまった場合は、一人で悩まず、消費者庁や国民生活センターに相談してください。



参考:国民生活センター - 健康食品に関する相談

https://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/hf_harm.html