【豆知識】食品の原材料名表示、あなたはどこまでわかってる?安全でおいしい食品選びの賢い見方
スーパーに行って買い物している時に、何気なく原材料名表示見てたんだけど、もっと買い物する時の判断基準になるといいんだけど、何かいい方法ないかな?
原材料名表示は、実はそんなに難しくないんだ。まず、原材料名は、その食品に使われている材料のことで、使われている量の多い順に書かれている。詳しくみていこう。
知らないと損する!?
スーパーマーケットの食品売り場、あなたは原材料名表示をきちんとチェックしていますか? 実は、この小さな文字列には、食品の品質や安全性を見抜くための貴重な情報が詰まっているんです。
この記事では、原材料名表示の見方から、知っておくべき注意点、そして賢い食品選びの秘訣まで解説します。
原材料名表示を知って、食品選びの達人になろう!
原材料名の順番は重要!食品の構成を見抜くカギ
原材料名は、使用されている重量の割合が多い順に表示されます。
つまり、最初に書かれている原材料ほど、その食品に多く含まれているということです。
例えば、あるスナック菓子の原材料名が「じゃがいも、植物油脂、食塩、〇〇パウダー…」となっていた場合、じゃがいもが最も多く使用されており、植物油脂で揚げられ、食塩や〇〇パウダーで味付けされていることがわかります。
原材料名からわかること
原材料名からは、以下の情報を読み取ることができます。
- 食品の主な構成要素: どのような材料がどれくらいの割合で使用されているか
- 風味や食感: 使用されている材料から、ある程度の風味や食感が推測できる
- 栄養価: 使用されている材料から、含まれる栄養素の種類や量が推測できる
- アレルギー物質: 特定原材料や特定原材料に準ずるものが含まれているか
- 食品添加物の有無: 保存料や着色料など、食品添加物が使用されているか
原材料名表示の例外
- 調味料、香辛料、かんきつ類、こんぶ類: 重量順ではなく、種類別にまとめて記載される
- 一括名表示: 複数の原材料を組み合わせた調味料や香料などは、「〇〇ミックス」や「調味料(アミノ酸等)」のように一括表示される
- 「/」の意味: 原材料名の間に「/」がある場合、製造する工場や時期によって原材料が異なることを意味します。
- アレルギー物質の代替表示: アレルギー物質を含む原材料を代替表示する場合は、「〇〇の代わりに△△を使用」のように表示されます。
添加物は安全?その役割と表示の秘密
添加物の役割
食品添加物は、保存料、着色料、甘味料、香料など、様々な種類があります。その役割は、食品の保存性を高めたり、色や風味を良くしたり、栄養価を補ったりと多岐にわたります。
例えば、保存料は、食品の腐敗や変質を防ぎ、賞味期限を延ばす役割があります。着色料は、食品の色を鮮やかにしたり、食欲をそそるように見せる役割があります。甘味料は、砂糖の代わりに甘味を付ける役割があり、カロリーを抑えたい場合に利用されることがあります。
添加物の安全性
食品表示法で表示が義務付けられている添加物は、国が安全性を評価し、許可されたもののみ使用されています。しかし、安全性には個人差があり、一部の人にとってはアレルギー反応を引き起こす可能性もあります。
添加物表示の注意点
- 無添加表示でも安心できない: 「無添加」と表示されていても、加工助剤として使用された添加物は表示が免除される場合があります。
- 一括名表示に注意: 複数の添加物を組み合わせたものは「〇〇ミックス」や「調味料(アミノ酸等)」のように一括表示されることがあります。
- キャリーオーバーに注意: 原材料に含まれる添加物が、最終製品にも微量に含まれる「キャリーオーバー」という現象があります。
- 加工食品は特に注意: 加工食品は、一般的に添加物の使用量が多い傾向にあります。気になる場合は、原材料表示をよく確認しましょう。
アレルギー表示も忘れずにチェック!
アレルギー表示の対象
特定原材料8品目(卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに、くるみ)と、特定原材料に準ずる20品目は、表示が義務付けられています。
※2023年3月9日に消費者庁より発表された食品表示基準の一部改正により、新たに「くるみ」が特定原材料に追加され、特定原材料は7品目から8品目に変更されました。
アレルギー表示の注意点
- 表示義務と表示推奨: 特定原材料8品目は表示が義務付けられていますが、特定原材料に準ずる20品目は表示が推奨されているだけで、必ずしも表示されているとは限りません。
表示 | 用語 | 品目※ |
---|---|---|
義務 | 特定原材料(8品目) | えび・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生(ピーナッツ) |
推奨 | 特定原材料に準ずるもの(20 品目) | アーモンド・あわび・いか・いくら・オレンジ・カシューナッツ・キウイフルーツ・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・マカダミアナッツ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン |
- 微量混入の可能性: アレルギー物質を含む食品と共通の設備で製造された場合、微量混入の可能性を示す注意喚起表示がされることがあります。
- 「〇〇由来」の表示: 添加物の中には、アレルギー物質を原材料とするものがあります。その場合は、「〇〇由来」と表示されます。
- 外食時の確認: 外食をする際は、メニューにアレルギー表示がない場合でも、店員に確認することが大切です。
詳しく知りたい人はこちら ↓↓↓
消費者庁:加工食品の食物アレルギー表示ハンドブック(PDF)
表示が省略される場合も!知っておきたい例外
表示が省略される原材料
原材料の中には、重量の割合が5%未満のものや、加工助剤として使用されるものは、表示が省略される場合があります。
- 重量割合5%未満の原材料: ただし、特定原材料7品目と特定原材料に準ずる21品目は、微量でも表示が義務付けられています。
- 加工助剤: 食品の製造過程で一時的に使用され、最終製品にはほとんど残らないもの(例:豆腐製造時の消泡剤)
省略表示の注意点
- 一括名表示: 複数の原材料を組み合わせた調味料や香料などは、「〇〇ミックス」や「調味料(アミノ酸等)」のように一括表示されることがあります。
- キャリーオーバー: 原材料に含まれる添加物が、最終製品にも微量に含まれる場合、その添加物の表示は省略されることがあります。
原材料名表示を駆使!賢く買い物をするための4つのコツ
食材の品質を見極める!原材料名のトップに注目
原材料名の最初に記載されているものが、その食品の主役となる食材です。この部分をチェックすることで、食材の品質や産地を見極めることができます。
例えば、果汁100%ジュースを選ぶ際は、原材料名の最初に「果実」と表示されているものを選びましょう。また、ハムやソーセージを選ぶ際は、最初に「豚肉」と表示されているものを選ぶことで、より肉の含有量が多い製品を選ぶことができます。
添加物の量をチェック!シンプルなものを選ぼう
添加物の数が多い食品は、できるだけ避けましょう。特に、着色料や保存料など、なくても問題ない添加物は注意が必要です。
食品添加物は、国が安全性を認めたものですが、体への影響を考慮して、摂取量を控えるに越したことはありません。
アレルギー表示は命を守る!必ず確認を徹底
食物アレルギーをお持ちの方は、必ずアレルギー表示を確認しましょう。表示されていない食品でも、微量に含まれている可能性があるため、注意が必要です。
特に、外食をする際は、メニューにアレルギー表示がない場合でも、店員に確認することをおすすめします。
表示が省略されている原材料に注意!見えない部分を見抜く
表示されていない原材料があることを念頭に置き、食品を選びましょう。特に、加工食品や、原材料の組み合わせが多い食品は注意が必要です。
裏面の原材料名表示だけではわからない場合は、メーカーに問い合わせて、原材料の詳細を確認することもできます。
まとめ
この記事では、原材料名表示の見方から、添加物やアレルギー表示の注意点、賢い食品選びのコツまで、詳しく解説しました。
原材料名表示は、単なる文字列ではなく、食品の品質や安全性を判断するための重要な情報源です。この記事で学んだ知識を活かして、あなた自身と大切な家族のために、安心・安全でおいしい食品を選んでいきましょう!